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東京藝術大学

ホーム黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校

大学美術館2024.07.22

黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校

 東京藝術大学大学美術館では、202496日(金)から1020日(日)にかけて、「黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校」を開催いたします。
 黄土水(1895-1930)は台湾出身者初の東京美術学校留学生であり、東アジアの近代美術に独自の光彩を与える彫刻家として近年ますます評価を高めております。本国では2023年に代表作《甘露水》(1919)が国宝に指定されました。同年、国立台湾美術館にて本作を含む黄土水の大回顧展が開かれ大きな話題を集めました。この度、彼の母校(東京美術学校)の後身である東京藝術大学に早くも台湾から本作がお目見えします。
 本展では、国立台湾美術館からこの《甘露水》を含む黄土水の作品10点(予定)と資料類を迎えて展示するとともに、藝大コレクションより彼が美校で学んでいた大正から昭和初期の時期を中心とした洋画や彫刻の作品48点(予定)をあわせて紹介します。
 黄土水が東京美術学校に入学した1915年から東京で病にて夭折した1930年までの時代は日本の近代美術においても大きな激動期でした。日本の伝統的感性と近代美術との融合をめざした黄土水の師・高村光雲とその息子光太郎、《甘露水》にも通じる静かな情念をたたえた荻原守衛や北村西望の人物像、あるいは藤島武二、小絲源太郎らが手掛けた20世紀初頭の都市生活をモチーフとした絵画などの作品を紹介いたします。加えて、陳澄波や顔水龍、李梅樹といった近年評価を高めている台湾出身の東京美術学校卒業生の自画像作品など約10点を用意してお待ちしております。
 台湾からの黄土水作品と藝大コレクションに含まれる大正昭和初期を中心とした彫刻、絵画の作品群から黄土水が学んだ時代の美術動向をあらためて検討しようと試みる本展では、その内容をまとめたリーフレットを刊行いたします。今回皆様より助成いただいた賛助金のお陰で、より充実した内容での作成が可能となりました。いつもご支援いただいている藝大フレンズの皆々様には、この度の助成に厚く御礼申し上げますとともに、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

東京藝術大学大学美術館一同

[ 展覧会概要 ]
名  称:黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校
会  期:2024年9月6日(金) 〜 10月20日(日)
開館時間:午前10時 〜 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 :月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)
     (ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)は開館
会  場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室3、4
観 覧 料 :一般:900円、大学生:1,200円
     *高校生および18歳以下無料 
     *障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
      (入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
     *前売券は7月17日(水)から9月5日(木)まで販売
問合せ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式HP:https://museum.geidai.ac.jp/


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