邦楽科では、日本伝統音楽の多ジャンルに携わる専門家が共存している利を生かし、邦楽科全専攻によって「藝大定期　邦楽」公演を昭和２８年より続けてまいりました。
　多くの邦楽のジャンルが協力し、一同に会して古典と新作を披露した本公演は、演奏者にも観客にも伝統音楽の新しい可能性を提示し、伝統や芸術への可能性を社会にアピールできたと感じています。これは藝大だからこそ可能であり、「藝大だから出来る、藝大らしい舞台」として、伝統を守りながら、革新的な舞台となりました。
　これもひとえに、皆さまのご支援の賜物と感謝申し上げます。
　この度は、誠にありがとうございました。

邦楽科主任　藤波重彦

【概要】
名称：「藝大定期　邦楽　第90回」
日時：令和６年１１月２０日（水）１７：００開演
会場：東京藝術大学奏楽堂

【出演】
東音味見純(長唄)・東音瀬川靖代(長唄三味線)・萩岡松柯(箏曲山田流)・帯名久仁子(箏曲生田流)・藤原道山(尺八都山流)・藤波重彦(能楽観世流)・水上優(能楽宝生流)・花柳輔太朗(日本舞踊)・盧慶順(邦楽囃子)　他、邦楽科教員・学生

【内容】
１．日本舞踊･清元 《四季三番草》
２．能楽宝生流 舞囃子《八島》
３．能楽観世流 仕舞《蝉丸》
４．箏曲山田流 《赤壁賦》
５．箏曲生田流 《秋韻》
６．尺八琴古流･都山流 《残照〜｢夕暮の曲｣･｢夕月」によせて〜》
７．雅楽 平調《皇麞急》
８．現代邦楽 篠笛二重奏曲《調和》
９．長唄・邦楽囃子 《鶴亀》

箏曲山田流 《赤壁賦》

箏曲生田流 《秋韻》

現代邦楽 篠笛二重奏曲《調和》

長唄・邦楽囃子 《鶴亀》