東京芸術大学とも近い上野桜木の地に、大正時代に建てられた彫刻家平櫛田中先生のアトリエ付き住居があります。芸大で教鞭を執られたこともある田中先生は、晩年、小平に転居するまでこの家で生活し、制作を続けられました。本展は、田中氏が岡山県伊原市に寄贈の際に託した「芸術の研究と発展的創造、普及啓発のための施設」として意志を継ぐべく旧邸の保存維持活動と、地域へ開かれた彫刻作品の展覧会を目的としています。「彫刻と家」と題した展示は今年で3回目となり、木や土、金属、石、ガラスなど様々な表現研究をする学生と教員計21名による展覧会です。かつて生活と密接な場であった日本家屋の親密さが、今つくられたばかりの彫刻に奥行きや発見をもたらします。時代の隔たりを超えて作品と家がつくるあじわいをどうぞお楽しみください。
【会期】2022年11月12日(土)〜11月20日(日)
【会場】〒110-0002東京都上野桜木2-20-3 旧平櫛田中邸
【時間】10:00〜17:00※入場は16:30まで
【出品者】
秋吉怜、石下雅斗、伊藤快斗、大竹利絵子、大野力、栗田大地、黒瀧舞衣、佐々木有華、佐宗乃梨子、
鈴木友晴、陳昱如、中澤瑞季、西尾康之、原真一、野口真美子、水巻映、迎星二、村上涼香、本岡景太、
森靖、若林祐季〈五十音順〉 計21名
【主催】東京藝術大学美術学部彫刻と家展実行委員会
【協力】岡山県井原市、上野桜木旧田中邸、NPO法人たいとう歴史都市研究会、
一般社会法人谷中のおかって、藝大フレンズ賛助金助成事業
<昨年度の展示の様子>