日時:平成24年9月28日(金)-10月7日(日) 場所:東京藝術大学絵画棟アートスペース
本展は、東京芸術大学建築科学部一年生と二年生の課題の報告展です。
実測課題は、吉村順三先生が学生時代に週末になると京都奈良といった町に実測旅行にいっていたお話などが有名ですが、京都、奈良へ実測旅行に行ったり、近年は谷根千地区のお寺、茶室などを対象として、現地での数日間実測ののち図面作成、スミ入れと行程をすすめて全ての図面を一冊に製本して完成させます。本展では全ての図面の展示と野帳、本などを展示予定です。
椅子課題は東京美術学校から東京芸術大学に移行した1950年にさかのぼり、吉村順三先生の発案と言われています。学生全員が実物をつくる「木の椅子」が定番となったのは1972奥村昭雄先生が担当されて以来、実寸の椅子をつくることによって素材、構造などを自信の身体を通してつかむといった目的をもって制作されます。
どちらも歴史のある伝統的な課題になっています。
卒業制作では比較的規模が大きく建築といったスケールでの提案になって行きますが、本展のように学部一、二年生の作品をみることによって、どういった過程をへて建築を学ぶのか。また他の科の学生とも見比べつつ違いをみることなどができるかと思います。
本科HPでもさまざまな情報など発信しておりますので、そちらもあわせてご覧いただけると芸大建築科の在り方が判るかと思います。
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