2024年3月27日、東京藝術大学奏楽堂にて藝大フレンズのご協力のもと、第17回奏楽堂企画学内公募最優秀企画「藝大校歌再生活動〜時空を超えて藝大生をつなぐうた〜」を開催いたしました。
演奏藝術センターでは、毎年藝大で学ぶ学生たちから、奏楽堂で上演することを前提としたコンサート、イベントなどの企画を募集し、選考委員によって選ばれた最優秀企画を奏楽堂で実際に上演するコンペティション「奏楽堂企画学内公募」を実施しています。令和5年度はその17回目にあたり、5月に公募を開始し、10月上旬締め切り、10月下旬に企画を決定しました。
公募の結果、今年度は髙田清花さん(美術学部先端芸術表現科)の提案による「藝大校歌再生活動〜時空を超えて藝大生をつなぐうた〜」が、最優秀企画に選ばれました。髙田さんが自身の研究を続けるなかで、藝大の前身である東京美術学校時代に存在していた校歌に出会い、仲間たちと立ち上げた一大プロジェクト「藝大校歌再生活動」の集大成的公演である本企画は、髙田さんを中心とする企画学生と当センターの協働で約5ヶ月の準備期間を経て、無事に本番当日を迎えました。
東京美術学校校歌や東京音楽学校及び同美術学校の学生歌、愛唱歌「チャカホイ」などが演奏され、パネリストを交えたトークセッションの後、活動のテーマソング「めぐる」がパイプオルガンや邦楽器を編成に含む特別オーケストラ編成で演奏され、大団円にて終演となりました。美術面では美術学部生を中心とするメンバーの制作よる舞台美術が舞台を彩り、コロナ禍において分断された学年である彼らが奏楽堂に結集する記念碑的な舞台となりました。
当日は藝大フレンズ会員をはじめ300人近いお客様にお聴きいただけましたこと、心より感謝申し上げます。ご支援いただいた藝大フレンズ賛助金は、当企画の運営経費の一部とさせていただきました。改めまして、本当にありがとうございました。
公演の模様はNHKのニュースでの放映や東京新聞、岐阜新聞への掲載など、さまざまなメディアで紹介されております。また、髙田さんを中心とする「藝大校歌再生活動」プロジェクトは、藝大主催公演を終えた今後も続いていくようです。
(https://geidaikouka-saisei.studio.site)
ぜひ引き続き彼らの活動にご注目いただければありがたく存じます。
東京藝術大学 演奏藝術センター