本年度も、藝大フレンズ賛助助成金のご支援を賜り、誠に有り難うございました。
この展示を通して、学生主体の企画運営、作品制作と展示設営など、多くを学ぶことができました。前回開催上回る2000人を超える方々にご来場いただきました。
素描展はこれまで、当代の学生と共に、「素描」の意味や魅力、性質などと向き合ってきました。本展では、テーマを『自己をあらわす素描』とし、個々の素描制作における着眼点を言語化し、作品と共に掲示することによって、鑑賞者へ向けて、より明確に作家性が伝わる展示を目指し、企画開催いたしました。力不足、経験不足など、至らない部分を実感しつつも、普段見せるものとして意識していない素描を、あえて公開し、展示することで、各々が素描について新たな視点、認識を持つきっかけとなったと感じております。また、大学美術館所蔵の作品とともに展示を行うことが出来き、大きな刺激になりました。展示ケースや、展示備品、リーフレットの作成に至るまで、藝大フレンズの皆様のご支援により、無事展示を開催できましたこと、重ねて心より御礼申し上げます。
東京藝術大学大学院日本画第二研究室