"ファゴット集団"は東京藝大・大学院のファゴット専攻生全員で構成されております。集団での定期演奏会は毎年2月に行われておりましたが、ご支援いただく予定でした、2021年の第26回、2022年の第27回は新型コロナウイルスの影響でやむを得ず中止という形となってしまいました。
藝大フレンズの皆様からの変わらぬご支援により、多くのお客様にご来場いただき、こうして3年ぶりに開催できましたこと、演奏会を成功させることができましたことを一同大変嬉しく感じております。心より御礼申し上げます。
ファゴット集団の定期演奏会では、学部4年生によるソロ及び他楽器とのアンサンブルと、学部1・2・3年生、院生、別科生による小編成アンサンブルグループをいくつか、そして最後に集団一同での全体合奏、というプログラムが恒例になっております。
今回の4年生によるプログラムでは、A.ヴィヴァルディのチェロソナタをファゴットとピアノで、P.ホープの4つのスケッチではオーボエ・ファゴット・ピアノでのアンサンブルを、F.プーランクのソナタではクラリネットとファゴットのアンサンブルをお届けしました。また、小編成ではA.シュテフェンソンのファゴットトリオ、打楽器の方々に賛助いただきA.ピアソラのタンゴ組曲のファゴット四重奏編、P.I.チャイコフスキーのくるみ割り人形組曲からの抜粋をファゴット・コントラファゴットによる五重奏編、と、幅広いプログラムでお届けすることができました。
最後はコントラバス・打楽器の方々に賛助いただきつつ、集団一同で、F.スメタナのわが祖国より第2曲「モルダウ」を演奏しました。
全体を通し、個々やアンサンブルグループごとでの魅力だけでなく、ファゴットの新たな可能性を感じていただけたのではないかと思います。
また、この演奏会を通し、私達の今後に繋がる課題も見つかりました。今後の開催に向けてこれからも精進いたします。
改めまして、藝大フレンズ会員の皆様をはじめ、ご来場いただいたお客様に心より感謝申し上げます。
今後とも東京藝術大学ファゴット集団をどうぞよろしくお願いいたします。
東京藝術大学ファゴット集団一同