2022年12月4日に本学、奏楽堂にて「クセナキス in 藝大」を美術学部先端芸術表現科、音楽学部作曲科および楽理科、演奏芸術センター主催で開催いたしました。
この2022年に生誕100年を迎える、20世紀を代表する作曲家のひとり、ヤニス・クセナキス(1922〜2001)を記念する演奏会およびシンポジウムは、ルーアン大学にあるクセナキス・センターが世界各地で主催・共催するクセナキス生誕100年記念イヴェントの一つで、シンポジウムには海外からのゲストも交えクセナキスの創造の軌跡をたどりました。作品の演奏は困難を極めましたが、本学の音楽家たちのすばらしいパフォーマンスは、聴衆を圧倒し印象深いコンサートとなりました。
大変意義ある国際性のあるイベントが藝大フレンズ賛助金の助成により実現され、このよう機会を与えてくださったことに深く感謝いたします。
古川 聖(美術学部先端芸術表現科)
【概要】
事業は二部構成になっており、第一部はシンポジウムの形態をとり、クセナキスの「音」や構造美学に、どのような「日本」を見出すことができるのか、クセナキス・センター所蔵の資料への言及等を含めて再考を行いました。
パネリストは以下のとおりです。
水野みか子(名古屋市立大学)
古川聖(本学美術学部)
沼野雄司(桐朋学園大学)
Sharon Kanach(ルーアン大学クセナキス・センター)
福中冬子(本学音楽学部、モデレーター)
第二部は演奏会で、プログラム及び出演者は以下とおりです。
[プログラム]《コトス》(1977)
《入陽》(1985)
《カル・ペル》(1983)
《カッサンドラ》(1987)
《ワールグ》(1988)
[出演者] 安良岡章夫(指揮)
山本葵(フルート)
吉井瑞穂(オーボエ)
三界秀実(クラリネット)
中川日出鷹(ファゴット)
日髙剛(ホルン)
星野朱音、重井吉彦(トランペット)
村田厚生(トロンボーン)
橋本晋哉(テューバ)
藤本隆文、彌永和沙(パーカッション)
尾池亜美、鈴木舞(ヴァイオリン)
市坪俊彦(ヴィオラ)
山澤慧(チェロ)
長坂美玖(コントラバス)
中嶋俊晴(カウンターテナー)
長谷川将山(尺八)
村澤丈児(三絃)
日原暢子、日𠮷章吾(箏)