工芸科教員、学生により10月28日(金)から10月31日(月)にかけて銀座の秋の風物詩「銀茶会」のメインイベントの一つである「藝大in銀茶会」を開催しました。銀座伊東屋10F HandShake Loungeにて茶道具等の作品展示販売を行いました。
茶道というテーマのもと、道具に限定せず作品の幅を広げ、教員、留学生や研究生を含めた学部2年生以上の学生総勢64名、158点の出品となりました。今年度の銀茶会テーマ「秋空」は、澄み切った青空のもと、心晴れやかに再会したいという思いが込められています。本年度は10月30日(日)に銀座中央通りで野点茶会が開催された影響もあり、来客数は総勢772名と昨年より倍に増え、盛況で終了しました。
今年度は、あらかじめパンフレットを作成して配布し、宣伝ができる媒体を増やしました。また、例年の銀茶会の様子のパネルや、お道具の設えを組んで撮影し、パネルで掲示したりと、工芸科の活動の理解を深めていただく活動をいたしました。
普段の制作を下地に、各々が「茶道」をテーマに取り組みました。歴史を鑑み、実際に使用することなどを踏まえた制作をする機会は、あらためて工芸科としての表現を探究することにつながり、これまで以上に多角的な視野を持つ必要性を実感できる経験となりました。また、展示空間、制作、販売、購入者とのやりとりまで学生も作家として関わることによって、今後学生が作家活動をしていくにあたり、一連の流れをより深く考え、作品の値段を含めたマネージメントに関しても考える機会を作る事が出来ました。
藝大フレンズ会員の皆様のご支援によりこのような活動ができましたこと、またご多忙の折、足を運んでいただいた皆様には深く感謝申し上げます。今後ともご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
藝大in銀茶会2022運営委員長
東京藝術大学 美術学部教授 前田 宏智