本年度も、藝大フレンズ賛助助成金のご支援を賜り、誠に有り難うございました。
この展示を通して、学生主体の企画運営、作品制作と展示設営など、多くを学ぶことができました。コロナ禍の影響が拭えないなか、1658名もの方にご来場いただきました。開催を心待ちにしてくださったと多くの方々に、あたたかなお言葉をいただき、研究室一同改めて、身の引き締まる思いです。
今年で16回目となる素描展は、その年々の学生と共に、「素描」の意味や魅力、性質などと向き合い続けてまいりました。本展では、大学院日本画第二研究室の学生と教員の作品制作に纏わる「素描」と完成作品である 「本画」の画像を併せて展示し、各々の素描と作品との繋がりをお見せすることができればと考えました。力不足、経験不足など、至らない部分を実感しつつも、普段見せるものとして意識していない素描を、あえて公開し、展示することで、各々が素描について新たな視点、認識を持つきっかけとなりました。鑑賞者と制作者双方が、素描の意味や可能性を多角的に感じ取る場となれたのであれば幸いです。また、大学美術館所蔵の作品とともに展示を行うことが出来き、大きな刺激になりました。展示ケースや、展示備品、リーフレットの作成に至るまで、藝大フレンズの皆様のご支援により、無事展示を開催できましたこと、重ねて心より御礼申し上げます。
2022年8月20日