2022年3月29日(火)、『朔夜姫 −続・竹取物語−』を藝大奏楽堂にて実施しました。
演奏藝術センターでは、毎年藝大で学ぶ学生たちから、奏楽堂で上演することを前提とした舞台、演奏会、イベントなどの企画を募集し、選考委員によって選ばれた最優秀企画を、奏楽堂で実際に上演するコンペ「奏楽堂企画学内公募」を実施しています。15回目に当たる今回は2021年5月に公募を開始し、10月上旬締め切りました。6件の応募の中から最優秀に選ばれたのが、飯森詩織さん(音楽研究科邦楽専攻)の提案による『朔夜姫 −続・竹取物語−』でした。
本企画は、「かぐや姫」が地上界に遺した<不死の薬>を巡る竹取物語の後日譚として構想された、飯森さんによるオリジナルの舞台作品となります。月の世界から降り立ったかぐや姫の娘、朔夜姫を主人公とした約90分の舞台です。
本番はコロナ禍のため、一般のお客様からの事前申し込みは抽選で大幅に絞らざるを得ない状況でしたが、舞台は成功裏に終えることができました。
毎回学生が主体となり、さまざまな趣向を凝らしている「奏楽堂企画学内公募」ですが、今回は特に、代表者・飯森さんの専攻である日本舞踊のみならず、音楽(邦楽・洋楽)、そして美術(舞台美術、小道具、衣装)と各分野の学生たちが自らの専門性を十分に発揮して一つのオリジナル舞台を作り上げた点で、まさに総合芸術大学である本学ならではの試みとなりました。
改めて藝大フレンズ様のご支援に感謝申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東京藝術大学 演奏藝術センター
楠田健太