この度、藝大フレンズの皆さまの助成により本研究室では2021年11月15日から12月2日の期間、SACS渋谷 においてテンポラリーなリノベーションとしての展覧会「鳥は泳ぎつづける」を開催致しました。ご支援いただいた藝大フレンズ会員の皆さまに心より感謝申し上げます。
本展覧会は2020年12月、東京藝術大学正木記念館にて開催した「シン・マサキキネンカン」展において提示した「展覧会とはテンポラリーなリノベーションである」という考え方を踏襲し、その可能性を再開発の進む渋谷において試みたものです。
常に建設または解体が進む都市の変化の様相を、展覧会を開催する際に行われる搬入・設営・展示・搬出という動きと関連させました。"動きつづけていること"、と"止まっていること"が同時に存在する展覧会で、訪れた人が目にするのは、渋谷の街のように途切れない動きの中のほんの一場面です。
展示会場では作業時間には展示壁や展示台、動線などが搬入から搬出の過程で動き、入場可能時間では静止するよう、日毎に運動と静止を繰り返しました。
ご来場の皆様が体験する入場可能時間は静止状態であるため、会期を通して展示会場を定点撮影した映像作品を後日制作の上公開しました。
一般には来場者のみに公開を予定しておりますが、助成いただいた皆さまには全員に公開させて頂くことで感謝の意に返させて頂ければと存じます。
開催概要
実施期間:2021.11.15(月)- 2021.12.2(木)(入場可能期間:11.20(土)- 11.29(月)10:00-13:00/17:00-21:00 )
会場:SACS 渋谷 / 東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル1F
主催:東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 青木淳研究室 修士一年 大貫友瑞・河上朝乃・高井爽・松井一将
担当教員:青木淳(教授)・笹田侑志(教育研究助手)
協力:マコトオカザキ(写真、映像補助)・Pablo Haiku(音楽)
助成:藝大フレンズ賛助金・一般財団法人乃村文化財団助成金