2021年7月31日東京藝術大学奏楽堂にて、藝大フレンズのご協力のもと、東京藝術大学音楽学部邦楽科、演奏芸術センターによる「和楽の美〜古の花」を開催いたしました。
今回の「古の花」は「和楽の美」公演の初演から20年の節目を迎え、また東京オリンピック・パラリンピックの年にあたりました。
世界中から日本が注目されているこの機会に、日本が誇る邦楽の真の姿をご覧頂くべく、「和楽の美」公演では初めて全演目において邦楽古典作品を上演しました。
中でも能楽宝生流「翁」は滅多に上演されることがない秘曲であり、上演時間1時間にも及ぶ大曲でした。また上演前には出演者に対する様々な決まり事、儀式を執り行わなければならない神事的な演目で、今回大学で上演できたことはとても貴重なものとなりました。
前回までのような派手な公演ではなかったかもしれませんが、東京藝術大学邦楽科が古より先人から継承してきた日本の「藝」を多くの方にご覧頂くことができたかと存じます。
コロナ禍での開催ではございましたが、藝大フレンズ会員の皆様をはじめ、多くの方々にご来場いただけましたことはとても嬉しく、昨年に引き続き藝大フレンズ助成金をいただき、藝大邦楽科の本望でもありました古典作品の公演を好評のうちに終えることができ、とても感謝いたしております。関係者一同厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
東京藝術大学音楽学部邦楽科一同