2021年6月26日(土)、藝大とあそぼう2021「雅楽とオルガンの科学」を藝大奏楽堂にて実施しました。
演奏藝術センターでは毎年、さまざまなジャンルの音楽の楽しさ・魅力を、ユニークな視点から解き明かすシリーズ「藝大とあそぼう」を主催しています。第7回にあたる今回のテーマは「雅楽」と「オルガン」。一見全く結びつきそうにないこの二つですが、実は深い共通点があります。それは、雅楽では欠かすことのできない楽器「笙」と「オルガン」は、発音原理が同じという事実です。両手の平に収まってしまう笙と、奏楽堂を圧するような存在感のオルガンでは、見た目は大きく異なりますが、いずれもパイプの中を空気が通り抜けることで音が出ます。
今回の「藝大とあそぼう」はその点に着目し、普段あまりなじみのない「雅楽」と「オルガン」のことを知ってもらおうという企画で、藝大邦楽科、オルガン科の教員・学生たちのご協力のもと、雅楽とオルガンの意外な共演や、「オルガン建造家」横田宗隆氏による手作りオルガンを使ってのオルガン実地解説など、大人だけでなく子どもも楽しめる魅力的な演奏会となりました。
なお本公演は、当初は令和2年7月4日(土)に実施予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大に伴い一旦中止とせざるを得ず、令和3年6月26日(土)に一年延期して実施いたしました。コロナ感染対策のため、座席数を大幅に制限せざるを得ない中、多くの家族連れを含む約300名(うち藝大フレンズ加入者様34名)のお客様にお越しいただきました。
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東京藝術大学 演奏藝術センター
楠田健太