2018年9月3日(月)〜9月9日(日)に藝大フレンズ賛助金助成事業として、東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター内において『音楽劇とは何か ----楽譜で見るオペラあるいは劇音楽の変遷----』を開催し無事終了しましたので、ご報告申し上げます。
本企画では、現存する最古のオペラと称されるペーリ《エウリディーチェ》復刻版から、20世紀オペラの傑作の1つに数えられるブリテン《ピーター・グライムズ》上演ノートまで、多種多様な劇作品の楽譜および関連資料を展示いたしました。それぞれの資料へのキャプションと配布した冊子では、各作品の創作過程・作曲当時の社会的背景・作曲家の音楽史上の位置づけなどを丁寧に解説し、展示内容をわかりやすく伝えられるよう努めました。
また藝祭期間中にあたります9月8日(土)・9日(日)には、展示している楽譜の一部を解説・実演する特別コンサートを開催いたしました。本学出身ないし大学院在籍中の歌手とピアニストが、バロック時代のオペラ・アリア、ロマン主義時代の楽劇の一場面、20世紀の新古典主義オペラの重唱などを演奏しました。
会期中はコンサートを催した2日間を中心に500人以上の方にご来場いただき、コンサートのプログラムや展示資料の解説について好評をいただきました。アンケートでは、印象的だった演目や資料・展示を通じて考えたことについて積極的にご記入くださる方が多く、次の機会を楽しみにしてくださるお声もございました。
本学および本センターがこれまで所蔵・研究を行ってきた資料を、広く一般のご来場者様に公開し、その価値を紹介する機会が得られましたことを、職員一同大変嬉しく思っております。これもひとえに藝大フレンズ会員様のご支援とご理解によるものでございます。心より厚く御礼を申し上げます。
『音楽劇とは何か ----楽譜で見るオペラあるいは劇音楽の変遷----』
【会期】2018年9月3日(月)〜9月9日(日)会期中無休
【会場】東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター(音楽学部2号館)
【主催】東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター
http://onken.geidai.ac.jp
【助成】藝大フレンズ賛助金、東京藝術大学澤和樹学長学術研究基金
【資料展示】
会期:2018年9月3日(月)〜9月9日(日)
場所:東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター閲覧室
展示資料:オペラ史に関わるパネル7点、ルネサンス末期から20世紀後半の
オペラ譜(自筆譜ファクシミリ、原典版、校訂版など)約50点
【展示資料演奏および楽曲解説】
9月8日(土)12:00〜、15:00〜
9月9日(日)12:00〜、15:00〜 (約一時間、先着40名)
※上記全4回の内、8日(土)12:00〜はフレンズ会員優待
出演:中須美喜、山下裕賀、佐々木洋平、齊藤州重、高橋健介
解説:舘亜里沙
場所:東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター閲覧室