2016年8月29日から9月11日東京藝術大学大学美術館陳列館・正木記念館2階にて、日本画第一研究室研究発表展である「1!」を藝大フレンズご協力のもと開催いたしました。都内の美術館やギャラリーなどへの広報に充分な費用をあてることができ、3289人もの方々にご来場いただきました。
本展示は、学生が主体となり、企画・準備・広報など展示に関する経験を積むとともに、教員学生の研究成果を社会に向けて発信と、研究成果に対して客観的かつ率直な意見や感想を得る場となっています。また社会で活躍する学外作家を招待し共同展示等を行うことで、大学という枠組みにとらわれない広い視野の獲得を目的としています。
陳列館での作品発表展と同時に、正木記念館2階にて、2016年10月に韓国ソウル大学で開催される、3國G(韓国・日本・ドイツ)の交流展示に出展することを意識した作品展示を行いました。日本画という伝統と現代とのはざまで揺れ動く作品を、陳列館と書院造空間である正木記念館という洋風・和風の異なったスタイルの展示空間に展示し、グローバル化していく現代における日本絵画の再考への試みを社会へ向け提示いければと考えております。
第14回目となる今回は、招待作家として多摩美術大学の油画教授である菊地武彦先生をお招きし、共に作品展示を行い、菊地先生によるギャラリートークならびに作品の公開講評会を実施していただき非常に盛況でした。
また本展示において初の試みとして、開催地である本大学と本展示をより外部の人に認知してもらうために、今年度はSNS(Facebook、Twitter、Instagram)の活用と、公共機関(都内美術館、都内画材店、JR、東京メトロ)ではポスター掲示による宣伝活動を行いました。また、展示会場で配布した出品作品解説文では、本校に在籍中の留学生や来館された外国人に向けた作品アピールを目的とした英訳版も記載しました。
藝大フレンズ会員の皆様をはじめ、多くの方々にご来場いただけましたことはとても嬉しく、ご意見もたくさんお寄せいただき勉強になりました。さまざまな人との繋がりもでき大変貴重な経験となりました。
昨年に引き続き藝大フレンズ助成金をいただきましたことで、企画が実現でき出品者一同改めて厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
東京藝術大学大学院
日本画第一研究室 一同
出品者
齋藤典彦 教授
植田一穂 教授
喜多祥泰 非常勤講師
岩谷駿 教育研究助手
菅原道朝 教育研究助手
重正周平
伊東春香
佐々木敬介
澤崎華子
中根航輔
三富翔太
椎野倫奈
下村舞
角田友麻
蔡力維
シュウェタ・ミストリ
菊地武彦(招待作家)