2016年9月10日東京藝術大学音楽学部内奏楽堂にて、藝大フレンズのご協力のもと、東京藝術大学音楽学部演奏芸術センター・邦楽科・他による邦楽絵巻「和楽の美〜大和は国のまほろば〜」を開催いたしました。
東京藝術大学邦楽科全専攻が一堂に会し一つの舞台を創り上げるこの公演は、昨年を「序」として始めた2020年の「東京オリンピック&パラリンピック」に向けて、世界の平和と芸術をテーマに、5年をかけて日本音楽の歴史を辿っていく第二弾となります。今回は古の大和に憧れていた江戸時代の僧が、夢の中で天女に誘われ、天平の世へタイムスリップします。葛城山・三輪山の神と出会い、怨霊に悩まされ、大仏開眼の大法要の場面までの夢体験を、長唄三味線(小島直文)、長唄(味見純)、山田流箏曲(萩岡松韻)、生田流箏曲(深海さとみ)、能の観世流(関根知孝)、宝生流(武田孝史)、日本舞踊(花柳輔太朗)、尺八、雅楽など第一線で活躍する邦楽の各ジャンルの実演家によって表現されました。また、ゲストに天女役として元宝塚歌劇団の白華れみ・稀鳥まりやを迎え、舞台は美術学部長・先端芸術表現科教授の日比野克彦デザインによる様々な模様の紗幕を飾り、副学長・教授の松下功の指揮によって「和楽の美ならでは」の西洋オーケストラと邦楽のコラボレーションで華やかなフィナーレとなる、豪華で印象的な公演となりました。
藝大フレンズ会員の皆様をはじめ、多くの方々にご来場いただけましたことはとても嬉しく、昨年に引き続き藝大フレンズ助成金をいただきましたことで、「挑戦」ともいうべきこの公演を好評で終えることができ、とても感謝いたしております。関係者一同厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
照明操作 古賀 裕一郎(ライズ)
舞台監督 増田 雄一
舞台技術 (株)シグマコミュニケーションズ
大道具 東京舞台美術
小道具 荒 直行(株)松竹小道具
衣裳 市川 政栄
(株)松竹衣裳
かつら 大澤かつら
音 響 岩崎 真
録 画 田川 めぐみ・鈴木 勝貴
ステージマネージャー大澤 重彦
制作統括 萩岡 松韻
制 作 大石 泰
協 力 HIBINO SPECIAL
東京藝術大学音楽学部邦楽科一同