東京藝大学管打楽科では、平成26年度特別招聘教授、バイエルン放送交響楽団首席フルート奏者のヘンリク・ヴィーゼ氏をお迎えし、10月26日(土)「ウィーンの魔笛―ヘンリク・ヴィーゼを迎えて」の演奏会を開催致しました。
管打楽科の高木綾子准教授をはじめ、名だたるフルートの非常勤講師の先生方と学生たち、そして弦楽科の素晴らしい先生方にもご出演いただき、モーツァルトのフルート四重奏曲から、フルートソロ、フルート二重奏、またピッコロからコントラバスフルートまでを使用した11本のフルートアンサンブル、5本のフルートアンサンブル、ピアノとのDuo、ピアノとのフルートトリオまで、時代もバロックのテレマンから、モーツァルト、シューマン、ワーグナー、近代のラヴェル、現代の尹伊桑まで、ヴィーゼ氏の編曲による曲を含め、バラエティに富んださまざまな組み合わせでの、まさに藝大でしかできない贅沢な演奏会となりました。
<と き> 2014年10月26日(日) 13:30開場 14:00開演
<ところ> 東京藝術大学 奏楽堂【大学構内】
<出 演> Fl:ヘンリク・ヴィーゼ(特別招聘教授)、高木綾子(准教授)、神田寛明*(NHK交響楽団首席奏者)、北川森央*(聖徳大学専任講師)、小池郁江*(東京都交響楽 団奏者)、竹澤栄佑*(埼玉大学教育学部教授)
Vn:漆原朝子(准教授)、Va:川崎和憲(教授)、Vc:河野文昭(教授)
Pf:與口理恵(昭和音楽大学非常勤講師)
*印 東京藝術大学非常勤講師
<曲 目>
R.ワーグナー(ヴィーゼ編曲):フルートアンサンブルのための「ローエングリン」第1幕への前奏曲
G.Ph.テレマン:2本のフルートのためのソナタ TWV40-104
W.A.モーツァルト:フルート四重奏曲 K.285a
W.A.モーツァルト(ヴィーゼ編曲):フルートアンサンブルのためのアンダンテ K.616
M.ラヴェル(ヴィーゼ編曲):「ダフニスとクロエ」第2組曲より パントマイム
R.シューマン(ヴィーゼ編曲): 「おとぎの絵本」Op.113より No.3, No.4
尹伊桑 : 「中国の絵」よりNo.3 猿まわし (フルート独奏)
F.クーラウ:協奏的三重奏曲 Op.119
どの演奏も非常に聴きごたえがありましたが、豪華共演者によるフルート四重奏曲も、ヴィーゼ氏の希望でVn,Va, Vc,Flの並び順でしたが非常にバランスよく、ヴァラエティに富んだプログラム、そのプログラム順をはじめ、すべて綿密に計算された素晴らしいひと時で、演奏のクォリティの高さといい、豪華な共演者たちといい、藝大力を周知できる演奏会であったと自負しております。
現在、管打楽器シリーズは年1回になっているので、今回藝大フレンズ賛助金をいただいたおかげでこの公演を行うことができて、管打楽科一同大変感謝しております。また、フレンズ会員の方々にもご興味を持っていただき、無料チケットや、優待チケットで多くの方に足を運んでいただきましたことを、御礼申し上げます。
東京藝術大学音楽学部管打楽科