会場:東京藝術大学奏楽堂
内容:邦楽科各専攻による伝統音楽と新作の競演
入場料:S席 5,000円 A席 4,000円
入場者数:633名
去る10月9日(土)、恒例の和楽の美公演「弁財天縁起」が開催されました。音楽学部・美術学部が手を携えて行われるこの公演は、毎回その質の高さでご好評をいただいておりますが、これもひとえに皆さまのご支援の賜物と改めて御礼申し上げます。
今回は、国立劇場で多くの歌舞伎・演劇・舞踊等の演出に携わってこられた、織田紘二さんの脚本・演出による「弁財天縁起」が上演されました。弁財天は蛇神の化身とも言われる「水の神」で「芸能の神」でもあります。奏楽堂、さらには巳年の今年に相応しい演目ともいえ、今回もまた美術学部の籔内佐斗司先生製作のキャラクターを身にまとった平成伎楽団のメンバーが、ところ狭しとステージ上を飛びまわりました。
また遠路はるばる奈良県からおいでいただいた、信貴山真言宗総本山朝護孫子寺・鈴木貴晶法主と僧侶の皆さんによる迫力のある声明が、オーケストラの響きと渾然一体となり、奏楽堂が得も言われぬ空気に満たされました。いつもながらの邦楽科の教員・学生たちによる演奏もすばらしく、ご来場いただいた皆さま方には、十分お楽しみいただける公演となったのではないでしょうか。
東京藝術大学演奏藝術センター 大石 泰
背景に映し出された弁財天の映像
日本舞踊
籔内佐斗司先生製作の鹿頭
声明とオーケストラ
日本舞踊
籔内佐斗司先生製作の鹿頭
声明とオーケストラ