場所:東京芸術大学 大学美術館陳列館
主催:東京芸術大学大学院美術研究科 日本画第二研究室
見せることを目的としていないものを展示することの意味も含め、「素描」が示唆する内容に各人が思いを巡らせるきっかけになればと、2006年より企画し今年で8年目を迎えました。本年も芸大フレンズのご支援をいただき、日本画第二研究室の学生・教員19名が各々の「素描」を一堂に持ち寄り展示することができました。
今年は「それぞれの眼差し」をテーマに、描くという行為とそれを促すモノに着目し、各人が日頃行っている制作から想いを巡らし考察しました。その結果、会期中にたくさんのご質問やご指導をいただき、私たちにとってたいへん貴重な機会となりました。
また昨年に引き続き、陳列館1Fで有志の展示「描法の再認識」展を、筆で描く素描という枠を設け制作致しました。こちらでは、大学美術館の多大なるご協力を賜り、小林古径や鈴木其一、狩野芳崖などの素描作品をお借りし、学生のスケッチを同時に展示しました。時代の流れとともにその視点や捉え方の違いに着目し、描き方の変化なども観ることができ、今後につながる新しい展示ができたように思います。
今回の展示を糧に、出品者一同それぞれの制作に精進して参ります。芸大フレンズ皆様のご支援を頂き、このような展覧会を開催できましたことに、心より御礼申し上げます。
この度は、誠にありがとうございました。
出品作家:
関出、梅原幸雄、村岡貴美男、水野淳子、大竹彩奈、石原孟、吉村幸子、澁澤星、長澤耕平、上原由紀子、犬丸宣子、
川崎麻央、西岡悠妃、マリヤーナ・アンジェリッチ、丸川直人、五十嵐泉、小林未季、佐々木優子、清水啓悟