日時:平成25年4月5日(金)- 5月6日(月・祝)
会場:東京藝術大学大学美術館 展示室1
大学美術館では近年春にコレクション展を開催し、本学の所蔵品から幅広く美術史的・感性的価値の高い作品を展示しております。このたびの展覧会では、国宝の《絵因果経》や重要文化財の狩野芳崖《不動明王》、上村松園《序の舞》といった指定文化財をはじめ、日本画・西洋画・彫刻・工芸にわたる名品の数々を展示いたしました。
また、会場内に2つの特集展示を設け、本展独自の視点から所蔵品に光を当てました。特集展示1は「都市を描く――移りゆく東京と画家」と題して、文明開化以来、変化しつ続けてきた都市の姿を描いた作品を展示し、都市の姿がどのようして画家たちの制作の動機となってきたかを検証しました。特集展示2「修復記念 小磯良平《彼の休息》」では、平成24年度に本学の保存修復油画研究室で修復を終えた《彼の休息》を展示し、今回の修復目的や作業過程を紹介しました。
このたびの展覧会では、藝大フレンズの皆様のご支援によって、展示解説リーフレットやパネルを作成することができ、展覧会の内容をより充実させることができました。ごく限られた予算のなかで展覧会を開催しなければならない状況において、ご支援くださった藝大フレンズの皆様には心より御礼申し上げます。
東京藝術大学大学美術館