日時:4月25日(木)-4月29日(月・祝)
会場:東京藝術大学陳列館
保存修復彫刻研究室では、毎年4月末から5月に、一年間の活動を報告する展覧会を学内外で開催しております。昨年に引き続き、本年は本学陳列館にて開催させていただきました。約2000名を超える来場者の方々がいらっしゃり、大変好評なうちに無事閉館となりました。
長野県善光寺世尊院の阿弥陀三尊立像、愛知県性高院の玄道上人坐像を含む6点の修復報告、大学院生による模刻作品、パネル展示など、研究成果を存分に観て頂ける展示となりました。修復作業や制作風景などを映像にて展示し、普段の研究室の様子も観て頂きました。また、ギャラリートークでは模刻制作をした学生や修復担当者自らが研究内容の説明を行い、約100名を超える来場者の方々に熱心に聞いて頂きました。今回の展示では、毎年行われる研究報告展の中で過去最多の入場者数であり、様々な質問や励みとなるお言葉をいただき、文化財保護に対する皆様の関心の高さと、私たちの責任の重さを再認識し、研究室一同身の引き締まる思いが致しました。
来年度も研究報告展を本学陳列館にて行う予定でございます。多くの方にご高覧頂ければ幸いです。研究室活動内容など、当研究室HP http://www.tokyogeidai-hozon.com にて随時更新されております。
藝大フレンズの皆様にご支援を頂き、このような充実した展覧会を開催させていただき、心より御礼申し上げます。これを糧に、今後も研究室では文化財保存に関わる教育研究と人材育成に精進して参ります。
この度は、誠にありがとうございました。
※この度の研究報告展の研究活動は下記の研究室メンバーで行いました。
【保存修復彫刻研究室】
教授:籔内佐斗司
兼担教授:深井隆
非常勤講師:仲裕次郎、山田修、益田芳樹、杉浦誠
教育研究助手:鈴木篤、小沼祥子、白尾可奈子
技術職員:保坂紗智子
博士3年:藤曲隆哉、中村志野
博士2年:白澤陽治
博士1年:小島久典
修士2年:中嶋莉恵、中村恒克
修士1年:井村香澄、小野貴登司、田之上愛
事務スタッフ:鎌形眞美
技術スタッフ:後藤友里、深澤勇人、永井律子、滝澤水瑠
表記のメンバーのほか、研究に際しましては、本学先生方、文化財保存学専攻の先生方、他大学美術史の先生方をはじめ、ご指導、ご鞭撻、ご協力を賜りました。
また、修復研究等の機会を頂きました所有者の皆様には、深いご理解とご協力を賜りました。ここに改めて御礼申し上げます。