日時:平成24年7月19日(木)
場所:川口総合文化センターリリア音楽ホール
2011年3月23日に台東区生涯学習センターミレニアムホールにて予定されていた本公演は、先の震災で中止となったため、新たに2012年7月19日、川口総合文化センターリリア音楽ホールにて開催されました。
管打楽科では、大学での室内楽のアンサンブルとは別に、それぞれの楽器の同族楽器同志でのアンサンブルの演奏会を、定期的に行っております。
今年3月に退任された稲川榮一先生が、2009年に千住キャンパスでチューバという楽器の特徴と作曲家の楽器法についてのレクチャーをされて以来、音楽環境創造学科("音環"と表記します)の西岡龍彦先生のご指導も賜り、私たち管打楽と作曲の学生たちの交流が始まりました。
今回も、音環の学生に委嘱した「3つのイメージ」の初演、そして2012年管打楽器シリーズの演奏会で初演された「アイズ」の再演、「ギャラクティック・ラプソディ」の初演を通して、学生たちの有意義な交流がもたらした、新たな可能性を示唆する数々の作品の発表を行いました。
また後半は、トリノ冬のオリンピックのフィギュアスケートで一躍有名になった「誰も寝てはならない」の名曲を含む歌劇「トゥーランドット」から、そして喜歌劇「こうもり」序曲、楽しいミュージカル・セレクションを、楽器をよく知るチューバ、ユーフォニアム奏者たちならではの編曲でお聞きいただきました。
本公演は、稲川榮一先生のご退任の年での、先生にご指導いただく最後の定期演奏会でもあり、出演者たちにとっても心に残る演奏会のひとつとなりました。
藝大フレンズの皆様のご支援をいただき、一度中止になった演奏会がこうしてあらためて行われ、ユーフォニアム、チューバという、あまり表には出ない楽器の可能性と魅力をお伝えできる機会をいただきましたことを、一同心から感謝しております。
また、これを機に、管打楽科のほかの同族楽器のアンサンブルの演奏会にもお運びいただけましたら幸いです。
音楽学部管打楽教員室