日時:平成24年7月13日(金)‐7月25日(水)
場所:東京藝術大学陳列館
主催:東京藝術大学大学院美術研究科 日本画第二研究室
見せることを目的としていないものを展示することの意味も含め、「素描」が示唆する内容に各人が思いを巡らせるきっかけになればと、2006年より企画し今年で7年目を迎えました。本年も藝大フレンズのご支援をいただき、日本画第二研究室の学生・教員20名が各々の「素描」を一堂に持ち寄り展示することができました。
今年は「視点と観点」をテーマに、「描く」という行為とそれを促すモノに着目し、各人が日頃行っている制作から想いを巡らし考察しました。その結果、会期中にたくさんのご質問やご指導をいただき、私たちにとってたいへん貴重な機会となりました。
また今回は、陳列館1Fも使い、初めての試みである「新旧の視点」展という有志の展示も企画しました。こちらでは、大学美術館の多大なるご協力を賜り、約100年前の学生(東京美術学校)と現在の学生のスケッチを同時に展示し、社会の変化とともにその視点や捉え方の違いに着目した展示を行いました。描き方の違いなども観ることができ、今後につながる新しい展示ができたように思います。
今回の展示を糧に、出品者一同それぞれの制作に精進して参ります。芸大フレンズ皆様のご支援を頂き、このような展覧会を開催できましたことに、心より御礼申し上げます。
この度は、誠にありがとうございました。
出品作家:
関出、梅原幸雄、村岡貴美男、川又聡、中川麻記、水野淳子、大竹彩奈、石原孟、吉村幸子、澁澤星、長澤耕平、出口雄樹、上原由紀子、佐藤沙緒里、品田祐佳、犬丸宣子、川崎麻央、丸川直人、西岡悠妃、マリヤーナ・アンジェリッチ