日時:平成24年9月29日(土)-9月30日(日)
場所:東京藝術大学奏楽堂
◇ご支援への感謝
総合舞台芸術であるオペラが、兎に角経費のかかることは周知の事実です。この厳しい状況の中でも毎年定期公演が開催できることは、教育上も社会への還元ということでも、大いに意義深いことです。これは、偏に藝大フレンズをはじめとする学内外の大きなご理解とご協力を仰いだ結果であり、心から感謝申し上げる次第です。
◇オペラの制作課程
前年度10月末に、公演日程と出演者の中核となる大学院2年生の各声種等を鑑み曲目を決定。指揮者・演出家をほぼ同時に選考し、ダブルキャスト成立のために助演の非常勤講師を決定。4月から音楽稽古スタート、6月からは立ち稽古を開始し、8月後半は5日間の夏期集中稽古をします。9月の立ち稽古、オーケストラ合わせ等を経て、奏楽堂舞台での総稽古を行い、9月29日-30日の公演を迎えます。舞台装置、衣裳、照明の打ち合わせ等を稽古と平行して行い、公演一週間前からは奏楽堂での作業となります。
◇公演の成果など
歌手(出演学生たち)は、オペラ全曲を集中して稽古し、本番を経験することで歌唱・演技表現の深みが増します。今回も大学院生のソリスト・合唱の声楽科学部生ともに好演し、完成度の高い公演となりました。指導陣・共演の講師たちの尽力は多大で、藝大フィルの好演も忘れることはできません。これら一連の経験は、人材育成という面でも大いに成果があったと自負しております。
(丸ビルで行われた「藝大アーツ イン 東京丸の内」でも、11月3日-4日に同学生が『ドン・ジョヴァンニ』ダイジェスト版を好演いたしました)