日時:平成24年4月26日(木)-4月30日(月) 場所:東京藝術大学陳列館
保存修復彫刻研究室では、毎年の活動をご報告する展覧会を毎年4月-5月に開催しています。
昨年、一昨年と銀座にて開催して参りましたが、本年は本学陳列館に場所を戻し開催させて頂きました。
茨城県桜川市の県指定文化財の毘沙門天立像(鎌倉時代)、虚空蔵菩薩坐像(平安時代)をはじめとした修復報告、大学院生の模刻研究作品、パネル展示など、見どころ満載の展示となりました。
普段見ることのできない仏像修復の工程を詳細に報告し、作業現場の雰囲気も映像にて展示致しました。特にギャラリートークでは、実際の担当者から直接研究内容の説明を行い、約80名を超えるご来場の方々に熱心にお聞き頂きました。会期中はご質問も沢山寄せられ、研究室にとっても質問にお答えすることのできる貴重な機会となりました。
また、震災関連事業として行った、陸前高田の松を使用したおやこ地蔵尊制作では、おやこ地蔵尊のお堂建立のための寄付金支援を本当に多くの方々より頂きました。研究室一同、皆様の支援に励まされ、感謝いたしております。
芸大フレンズの皆様の支援を頂き、このような展覧会を開催できましたことに、心より御礼申し上げます。
また、本研究室の展覧会をご存じない皆様には、是非来年度の展覧会にも足を運んで頂けましたら幸いです。ほか、当研究室HP http://www.tokyogeidai-hozon.com にも活動内容を随時更新しております。
現在、私たちが貴重な文化財を鑑賞することができるのは、数えきれない人々の努力あったからこそであると考えています。そのような文化財を修復する人材と技術を継承すべく、今後とも保存修復彫刻研究室では尽力して参ります。
このたびは、誠にありがとうございました。
※このたびの研究報告発表展の研究活動は、下記研究室メンバーにて行いました。
【保存修復彫刻研究室】
教授:籔内佐斗司
兼担教授:深井隆
非常勤講師:仲裕次郎、山田修、益田芳樹、杉浦誠
教育研究助手:鈴木篤、小沼祥子
技術職員:白尾可奈子、保坂紗智子
博士課程3年:黒柳奈未子
博士課程2年:藤曲隆哉、中村志野
博士課程1年:白澤陽治
修士課程2年:後藤友里、小島久典
修士課程1年:中嶋莉恵、中村恒克
技術スタッフ:足立哲史、深澤勇人、池島康輔、永井律子、滝澤水瑠、一井弘和
事務スタッフ:鎌形眞美
表記のメンバーのほか、研究に際しましては、本学先生方、文化財保存学専攻の先生方、他大学美術史の先生方をはじめ、ご指導、ご鞭撻、ご協力を賜りました。
また、修復研究等の機会を頂きました所有者の皆様には、重ねて御礼申し上げます。